COLUMN for DivingShopダイビングショップ向け経営・集客コラム
LINEクーポン活用法!最大限にLINE公式アカウントを活かした集客リサーチ術
INDEX
LINEクーポンの活用法をご存知でしょうか?
LINE公式アカウント(旧LINE@)には、無料で始めることができる便利な機能がいくつかあり、その中のひとつがLINEクーポンを有効活用する「クーポン機能」です。
クーポン機能を使うことにより、LINE公式アカウントを活かし、無料で集客やリサーチすることができます。
この記事ではLINE公式アカウントのクーポン機能を用いて、LINEクーポンを有効活用した場合のメリットと、クーポンの作成方法や配信方法、クーポンデータの分析機能やその活用法について紹介します。
まだダイビングを経験したことのない方が始めるきっかけになって、新規の顧客とリピーターを獲得するのにつながり、ダイビング資格のステップアップ講習を開催していることや、海の魅力を幅広い客層にアピールできるビジネスチャンスです。
ぜひ、参考にしてみてください。
LINE公式アカウントのクーポン機能とは?
LINE公式アカウントのクーポン機能とは、アカウントを友だち追加してくれたユーザーに対して、デジタルクーポンを配信できる機能のことです。
この機能は無料で使用することができ、企業や店舗が自分たちの商品やサービスを利用してもらうために配信するものです。
もちろんダイビングショップでも有効活用ができます。
クーポンは、トーク画面やタイムラインなどでユーザーに配信することが可能です。
ユーザーがショップにて、実際に商品を購入したりサービスを利用する際など、注文時や会計時にクーポン画面を提示することで、そのクーポンに記載された割引やプレゼント、キャッシュバックなどの特典を受けることができるので、顧客へのサービス向上につながります。
LINE公式アカウントについて詳しくはこちらで紹介しています。
LINE公式アカウント入門編!基本機能とアカウントの作り方
紙のクーポンとの比較
基本的には紙のクーポンと同じような使い方ですが、紙のクーポンと違ってデジタルクーポンはスマートフォンなどの端末があれば表示できるため、ユーザーがクーポンを持ってくるのを忘れたということも防ぐことができます。
また紙のクーポンを発行する場合、デザインを考え、形にするまでコストや時間がかかります。
デジタルクーポンであれば、コストをかけずにすぐに運用を始めることができます。
LINEクーポンの活用メリット
メリットはいくつかありますが、その中でも重要なポイントを5つ紹介します。
①ショップやサービスへの関心を向上
コミュニケーションアプリ「LINE」は8,800万人(2020年4月時点)の月間アクティブユーザー数を抱えており、日本の人口の70%以上の人がLINEを利用していることになります。
LINEのユーザー属性は、性別・職業・年齢を問わず、幅広いユーザーに支持されているため、日常の多様なシーンで手広く利用されています。
企業や店舗向けのアカウントである「LINE公式アカウント」は、この驚異的なアクティブ率の高さを利用してLINEが抱える多くのユーザーにアプローチできるほか、さまざまな反応や行動をかきたて、ショップやサービスへの関心を高めることができます。
②ブロックを回避
LINEクーポンの配信は、LINE公式アカウントのブロック回避にも効果的です。
友だち追加したものの、その後の配信で関心がうすれ興味を持てなくなれば、ブロックされる可能性が高まります。
しかし、ぜひ使いたくなるような魅力的なクーポンが定期的に配信されることが分かっていれば、ブロックせずに「友だちであり続ける」メリットを感じてもらうことができ、ブロックされることを回避できます。
③ターゲットリーチの増加
ブロックされることを回避することで、「ターゲットリーチ」を増やすことができます。
ターゲットリーチとは、友だちユーザーのアカウント数からブロックされたアカウント数・属性(性別・年齢・エリア)不明のアカウント数を除いた友だちのことです。
ターゲットリーチには、かならず属性がついていることになりますので、属性に応じた精度の高いアプローチが可能となります。
④データ分析が可能
紙のクーポンとは違い分析機能を利用して、クーポンの効果を測定することが可能です。
さまざまな種類のクーポン配信を試した上で、分析機能を利用し来店者数を確認・比較することで、どのキャンペーンやクーポンに効果があるのかリサーチすることができます。
⑤ユーザーとショップの関係性の構築
定期的なクーポン発行は、ユーザーとショップとの良い関係性の構築にもつながります。
定期的にクーポンを配信すると「このアカウントを友だち登録していると、お得な特典がずっと受けられる」と、ユーザーに感じさせることができます。
そして自分にとって役に立ち、メリットのあるアカウントだと認識させることができるからです。
LINEクーポンの作成方法
ここでは作成方法と、設定する項目を紹介します。
まず、管理画面の「ホーム」タブにあるメニューから「クーポン」を選択し、画面右上の「作成」へ進みます。
作成画面では、各項目を設定します。
つぎに、各項目を設定していきます。
入力した内容は管理画面右下の「プレビュー」に反映され、ユーザーからクーポンがどのように見えるかを確認しながら作業を進めることができます。
クーポン名
クーポンの名称を設定します。
特典内容や使用メリットが伝わりやすいように工夫しましょう。
有効期限
クーポンの有効期限である「開始」と「終了」の日時を設定できます。
終了日時を過ぎると、自動でクーポンの利用が停止されます。
写真
クーポン表示画面のトップに表示させる画像(サイズは10MB以下)を1枚アップロードできます。
特典内容をイメージさせ、トーク画面で見たときに印象的な画像を設定しましょう。
利用ガイド
クーポンの利用方法や、利用に関する注意点などが入力できます。
デフォルトで入っている利用ガイドを参考にしながら、文面を作成しましょう。
抽選
抽選機能で取得者数を絞ることで、クーポンの価値を高めることができます。
ユーザーに対して、特典が付与される商品・サービスの認知を促進し、クーポン獲得を動機付けにしてLINE公式アカウントの友だち追加が見込めます。
当選確率は1~99%の範囲内で設定できるほか、当選者の上限人数の有無も設定できます。
なお、デフォルトでは抽選機能は「使用しない」となっています。
公開範囲
クーポンを配信する範囲を、「全体公開」「友だちのみ」から選択できます。
ターゲットを新規ユーザーにするなら全体公開、既存ユーザーにするなら友だちのみといったように、状況に応じて公開範囲を選択しましょう。
タイムラインシェアが可能です。
ユーザーがタイムラインでクーポン情報をシェアすることで、より多くのユーザーに認知させることができます。
使用可能回数
クーポンの使用可能回数を「1回のみ」か「上限なし」から選べます。
特典内容に応じて設定しましょう。
クーポンコード
店舗だけでなく、ECサイトなどで使用できるクーポンを配信する場合は、クーポンコードを活用しましょう。
決済画面でユーザーに入力してもらう最大16文字のコード(英数字で入力可能)を、クーポン画面に表示させることができます。
なお、デフォルトではクーポンコードは「表示しない」となっています。
クーポンタイプ
クーポンのタイプを「割引」「無料」「プレゼント」「キャッシュバック」「その他」から選択できます。
選択したタイプによって、クーポン名部分の色が変わります。
LINEクーポンの配信方法
クーポンの配信方法は複数あり、それぞれの目的が異なっているため、特徴を理解し配信方法を選んで行いましょう。
あいさつメッセージ
LINE公式アカウントでは、ユーザーが友だち追加してくれた際に「あいさつメッセージ」を自動的に配信します。
アカウントの第一印象を決める重要なポイントなので、その際にメッセージとともに魅力的なクーポンを添付すると来店を促し、その後の利用につなげることができます。
メッセージ配信
通常の「メッセージ配信」で、作成したクーポンを配信します。
メッセージ配信はプッシュ通知で届くので、開封率が高い傾向にあります。
トーク画面にはクーポン名・設定した画像・有効期限が表示され、ユーザーは「今すぐ確認」をタップすることでクーポンの詳細を確認できます。
LINE公式アカウントでは、一度のメッセージにつき3つの吹き出しまで送信することができるので、通常のメッセージ、クーポン本体に加えて、クーポンの内容を説明するメッセージなどをつけても良いでしょう。
リッチメッセージ
テキストと画像を組み合わせて、より視覚的にクーポンを目立たせことができます。
任意のレイアウトでメッセージ部分を分割し、エリアごとに異なるアクションが設定できるため、クーポンの利用を促す画像を入れたり、特典内容を説明するページのURLを埋め込んだりするなど、さまざまな表現が可能です。
リッチメニュー
トーク画面下部のキーボードエリアに固定表示できるのが「リッチメニュー」です。
任意のレイアウトでメニュー部分を分割し、エリアごとに異なるアクションを設定できるため、ユーザーの目につきやすい位置でクーポンをアピールすることが可能です。
有効期限の近づいているクーポンを大きく表示させたり、利用を促進するビジュアルを並べるなどの使い方ができます。
リットメニューについて詳しくはこちらで紹介しています。
LINE公式アカウントおすすめ機能!リッチメニューの設定方法と使い方
リサーチ
「リサーチ」機能を利用したアンケートに回答してくれたユーザーへのプレゼントとして、クーポンの配信ができます。
魅力的なクーポンを配信することによって、アンケートの回答率アップを見込めます。
タイムライン
TwitterやFacebookのタイムライン・ニュースフィールドに近い機能で、タイムライン投稿を活用して公式LINEアカウントからクーポンを送る場合、基本的にURLから送る流れとなります。
そのため、クーポンの公開範囲を「全体公開」にする必要があります。
ユーザーはタイムラインの投稿に対して、いいねやコメント・シェアすることができるため、ダイレクトにユーザーの反応を確認できたり、拡散効果があるのが特徴です。
「おもしろい」「他の人にも伝えたい」と思わせるようなクーポンを配信し拡散されることで、既存ユーザーだけではなく、新規ユーザーにもリーチできる可能性があります。
タイムラインを通じてアカウントに興味を持ってもらい、広告費を支払うことなく新規顧客を獲得できます。
キーワード応答メッセージ
個別にクーポンを送りたい場合は、自動応答メッセージの機能のひとつであるキーワード応答メッセージと連動して、クーポンを配布することができます。
LINE公式アカウントの運営側で「キーワード」と「キーワードに対するコンテンツ」をあらかじめ設定しておく必要がありますが、ユーザーがLINE公式アカウントのトーク画面にそのキーワードを送った瞬間、あらかじめ作成し設定したコンテンツを自動でそのユーザーへ送ることができます。
自動送信できるコンテンツは、テキスト・スタンプ・写真・クーポン・リッチメッセージ・リッチビデオメッセージ・動画・ボイスメッセージ・リサーチ・カードタイプメッセージの10種類です。
LINEクーポンに関するデータの分析
クーポンの分析結果の確認方法
管理画面上部にある「分析」タブから、サイドメニュー内の「クーポン」を選択すると、各クーポンの分析した結果を確認することができます。
配信データを分析したいクーポンを選択すると、経路・開封ユーザー・ページビュー・獲得ユーザー・使用ユーザーの数値が表になって表示され、確認できます。
分析機能の活用法
クーポンの内容とデータの分析数値を照らし合わせて検証すれば、ユーザーのニーズやキャンペーン・クーポンへの反響などを具体的に知ることができます。
ユーザーのニーズを把握した上で、どのようなクーポンが集客に効果的なのか仮説を立て、実際にアクションを起こし、結果を分析してまた新たな仮説を立てて実践する、というサイクルを繰り返し、より効果の高いクーポンの配信方法を検討しましょう。
まとめ
この記事では、LINE公式アカウントのクーポン機能を用いてLINEクーポンを有効活用した場合のメリットと、クーポンの作成方法や配信方法、クーポンデータの分析機能やその活用法について紹介しました。
コストをかけずにすぐに運用を始めることができるので、ダイビングショップの経営にぜひ役立ててください。
発行や分析に紙のクーポンのような手間がかからないことは、経営者にとって業務の負担軽減にもなります。
曇り止めスプレーやログブックなどよく使用するアイテムのプレゼントクーポンや、ショップオリジナルのTシャツ・ステッカーのプレゼントクーポンなど、ダイビングショップへの来店を促すクーポンを作成したり、友だち紹介割引クーポンはもちろん、ステップアップ講習やスペシャリティ講習の割引クーポン、ファンダイブの割引クーポンや器材レンタル特典クーポンなど、ニーズにあったダイビングショップならではの、オリジナリティあふれるLINEクーポンを作成し、集客アップにつなげましょう。