COLUMN for DivingShopダイビングショップ向け経営・集客コラム
【2023年10月】インバウンド回復でダイビング業界にも影響!
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2023年5月にWHOが新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言を解除しました。
各国が新型コロナウイルスと共存していく道を選び、経済活動もコロナ禍前の水準に戻りつつあります。
そのような状況もあり、日本でもインバウンド(旅行目的の外国人観光客)が回復してきています。
こちらの記事では、2023年7月のインバウンドの動向や、ダイビングショップへの影響について解説します。
訪日外国人数は順調に回復中
2022年の10月から、新型コロナウイルスへの対策として行われていた入国制限や日本への個人旅行の制限が緩和されています。
そこから訪日外国人の数も増加し続けており、韓国やアメリカなどからの訪日客数は2019年の同月を上回っています。
2023年6月にはコロナ前の7割まで回復
日本政府観光局(JNTO)によると、2023年6月の訪日外国人数は約230万人で、コロナ禍前である2019年の同月と比較して72%まで回復しています。
2023年1月から月ごとの訪日外国人数は右肩上がりとなっており、今後もしばらくの増加が予想されます。
ダイビングショップへの影響
爆買いで話題になった中国人観光客の訪日目的が「温泉」や「四季の体感」にシフトしてきています。
このように、世界的に買い物よりも「体験」を重要視する傾向が強まっています。
そのため訪日外国人の中にはアクティビティを目的にしている人も多く、ダイビングショップへの来客数増加も考えられるでしょう。
ダイビングショップが外国人の顧客を増やすには?
インバウンドの回復で増えた訪日外国人を顧客として呼び込みたいのであれば、インバウンドへの対策は欠かせません。
こちらでは、ダイビングショップがインバウンドに対応するための施策をご紹介します。
外国人向けのホームページを作る
インバウンド対策の中でも効果が出やすいのが、サービスに関するホームページの多言語化です。
近年は世界的に、情報収集にインターネットを使用する人がかなりの割合で増加しています。
そのためホームページが日本語版しかないと、せっかくダイビングについて調べてくれた外国人観光客を取り逃がしてしまうでしょう。
外国人観光客にとってどれだけ魅力的な商品やサービスを提供していても、内容や魅力が伝わらなければ売上にはつながりません。
まずは外国人観光客に商品やサービスを認知してもらうためにも、ホームページを多言語対応にすることは重要な施策だと言えます。
Googleビジネスプロフィールを多言語化
Googleビジネスプロフィールとは、Google検索とGoogleマップでの検索結果に表示される店舗の情報を管理できるサービスです。
総務省が公開している「情報通信白書」では、Googleが世界の検索エンジンのうち85%のシェアを誇っているとされています。
観光客が訪問先を調べる際にもGoogle検索やGoogleマップはよく用いられるでしょう。
そのため、Googleビジネスプロフィールを多言語化することで、外国人観光客に見つけてもらいやすくなります。
キャッシュレス決済を導入する
一般社団法人キャッシュレス推進協議会によると、世界各国では日本よりも大幅にキャッシュレス決済の導入が進んでいます。
キャッシュレス決済の利用率を見ると、韓国は日本の5倍、中国は3倍と大きな差がついています。
そのため、訪日外国人にとってキャッシュレス決済が使えない店舗はかなり不便に感じられるでしょう。
ダイビングショップにとっても、そのような原因で機会損失になってしまうおそれがあります。
外国人観光客を呼び込んでインバウンド消費を増やしたいのであれば、キャッシュレス決済への対応は不可欠です。
外国語に対応できるスタッフを配置する
ホームページの多言語化やキャッシュレス決済の導入を行なったとしても、外国語対応ができるスタッフがいなければ顧客対応が難しくなります。
そのため、インバウンド需要を取り込むには外国語に対応できるスタッフが必要でしょう。
しかし言語は簡単に習得できるものではないため、外国語を学ぶとなるとかなりの時間がかかってしまいます。
では、ダイビングショップが外国語に対応するにはどのような方法を取れば良いのでしょうか。
外国語対応ができるスタッフを雇う
一番初めに考えられる方法は、英語や中国語をはじめとする外国語に対応可能なスタッフを雇うことでしょう。
ダイビングに関する知識や資格を持っており外国語対応も可能な人材は、かなり貴重で数も限られます。
しかし採用に成功すれば安心して業務を任せられるため、もっとも効果が期待できる方法です。
求人サイトでの募集や求人ポスターの掲示など、働きたい人に自社を見つけてもらう工夫が必要になるため、計画的に取り組むことが大切です。
Google翻訳を使う
Google翻訳は100か国語以上に対応可能なオンライン翻訳ツールです。
インバウンドにおいて大きな割合を占める英語や中国語にももちろん対応しています。
ダイビングショップがGoogle翻訳を活用すれば、外国人観光客との基本的なやりとりはスマートフォンやタブレットで行えるようになります。
ただし海上や水中などアクティビティ中の使用は難易度が高く、全てのやりとりをGoogle翻訳に任せることは難しいでしょう。
受付や会計など、事務的なやりとりに用いることでGoogle翻訳を効果的に活用することができます。
音声翻訳ツールを使う
ソースネクスト社が販売するPOCKETALK(ポケトーク)という製品には、ボタンを押して話しかけるだけでさまざまな言語に翻訳してくれる便利な機能があります。
このような音声翻訳ツールを用いることで、外国人観光客にも気軽に対応することができるでしょう。
音声入力のため、翻訳したい内容を手動で入力しなければいけないツールよりも速さが優れている点が魅力的です。
ただし、Google翻訳などのオンライン翻訳ツールと同じように海中や海上での利用は難しいのが難点です。
こちらも事務手続きや説明などに用いることで有効活用することができるでしょう。
まずは英語と中国語に対応しよう!
日本政府観光局(JNTO)によると、コロナ禍が始まる前である2019年の訪日外国人数は3188万2000人とされています。
その中でも中国人観光客は950万人を超えており、国別で見ると一番多い数字です。
また、全世界の人口のうち20%が英語話者であり、日本にも英語圏から多くの人が訪れます。
そのため、インバウンド対応をするのであればまず英語と中国語から対応するのがおすすめです!
インバウンド対応を充実させて、訪日外国人を呼び込もう!
新型コロナウイルスの影響で減っていた訪日外国人観光客数は回復してきており、今後も増え続けると予測されています。
外国人観光客は外国語対応をしているお店に流れるため、インバウンド対応はダイビングショップの売上に直接影響するでしょう。
ただ、いきなりインバウンド対応を完璧にするのはかなりハードルが高いです。
まずは、翻訳アプリのダウンロードや英語表記の追加などできるところから始めて、徐々にインバウンド対応を充実させることを目指しましょう!