COLUMN for DivingShopダイビングショップ向け経営・集客コラム
【ダイビングショップ様向け】ホームページの原稿の書き方
INDEX
ホームページを作ろう!リニューアルしよう!と思ったときに頭を抱えるのが原稿作成です。
制作会社によっては原稿の作成まで依頼することもできますが、プラン内容や予算の都合でショップ側が原稿を用意することも多々あります。
ブログやSNSで文章を書くことも多いダイビングショップですが、「ホームページの原稿」となると何から始めたら良いのか分からない方も多いのではないでしょうか。
ホームページの原稿は、ショップの魅力やどのようなメニューを提供しているのかなどを伝える、重要な要素です。
この記事では原稿を書く前に行う「コンセプト作り」から、コンセプトに沿った原稿の作りかたをご紹介します。
原稿を書く前にやること
ホームページを作ろう、といってもいきなり原稿の作成やデザインなどをしていくわけではありません。
下記はマリンレジャー事業者専用のホームページ制作を行っているDiving-HPが提供している制作プランの流れです。
ホームページ制作で最初に行うヒアリングとは
まずは「ヒアリング」を行います。
ヒアリングでは、ショップの現状について詳細に書き出していきます。
一般的にホームページ制作会社にサイト制作を依頼すると、「どういったサービスを提供しているのか」「どういったショップなのか」「制作するホームページに何を期待したいか」をヒアリングします。
ヒアリング時に下記のような内容を伝えられると、今後の工程でスムーズなやり取りをする事ができます。
・ショップで提供しているメニューについて
メイン商品やその特徴などを書き出します。
・ショップについて
ショップの強み、弱み、他ショップについて、他ショップとの差別化要素などを書き出します。
・お客様について
お客様はなぜあなたのショップを選んできてくれているのか、どのようなお客様にきてほしいのかなどを書き出します。
・ホームページについて
ホームページを制作する目的や期待する効果などを書き出します。
ショップについて深掘りして強みと弱みを知り、さらにお客様のことや他ショップのことを踏まえて、ホームページで伝えたいことを明確にしていきます。
ホームページを自社制作する際でも、自社の持つ情報を整理することは重要な工程です。
コンセプトシートで方針とブレないホームページ制作を
ヒアリングで書き出した内容を「コンセプト」に落とし込んで、コンセプトシートにまとめていきます。
「コンセプト」に沿って、ホームページを制作していくのでとても重要な作業です。
原稿を作成しているときに「あれ?どんなことをお客さんに伝えたいんだっけ?」と迷ったときにコンセプトシートを見返すと原点に立ち帰ることができます。
また、原稿作成の時だけではなく「コンセプト」を依頼先のホームページ制作会社と共有することで、原稿だけではなくウェブサイトの目的、ターゲット、デザイン、コンテンツ、メッセージを明確にし共通の情報とするのに役立ちます。
コンセプトシートの作成では、
- ホームページの方向性(コンセプト)
- 誰にこのホームページを見て欲しいのか(ターゲット)
- ショップの強み(差別化・アピールポイント)
を明確にしていきましょう。
コンセプトシートにまとめることは絶対ではないのですが、一枚のシートにまとめておくと見返すときに便利です。
Diving-HPでは記載いただいたヒアリングシートと、打ち合わせでお話し頂いた情報を元に、コンセプトシートをまとめて、ショップ様と共有しています。
ホームページの構成について
「ホームページの原稿を書いてください。」とお願いされてもまず何から手を付ければいいのか分からないと思います。原稿を作成する前に、ホームページの構成についてご説明します。
ホームページとは
ホームページもしくはウェブサイトとは、特定のウェブドメインに関連付けられた(ビットノット株式会社のホームページであればhttps://bitknot.co.jp/の、「bitknot.co.jp」)複数のウェブページから構成されるコンテンツの集合体です。
そして、ウェブページとは、情報を一まとまりにしたホームページの構成要素です。
ダイビングショップのホームページであれば、料金を掲載するページ「メニューページ」、会社・ショップ情報を掲載する「会社概要ページ」、スタッフを紹介する「スタッフページ」などそれぞれ関連付いた情報ごとに一つのページとしていますよね。
ホームページの原稿は、このウェブページごとに書いていくのが一般的です。
原稿を書いてみよう
伝えたい情報をグループごとにまとめてセクションにする。
ウェブページの原稿を作成する際は、まずページ全体をセクションに分けます。
例えば、「ファンダイビング」を紹介するページでも、自社の持つこだわり、「ボート」「ビーチ」「ナイト」といったメニューラインナップ、スケジュールの案内、料金、持ち物や注意事項、など掲載すべき情報はたくさんあります。
掲載するたくさんの情報を、グループごとにまとめてあげるのがセクションの役目です。細かい説明文等は一旦考えず、どんな情報を載せたいかセクション単位で情報を整理してみましょう。
整理したセクションには、簡単な説明文を付けてあげましょう。これを「リード文」もしくは「リードタイトル」と呼び、セクションにどんな情報が載っているかユーザーに簡潔に伝える事ができます。
また、セクションごとにまとめると、どのセクションを優先して上位にもってくるのか優先順位をつけやすくなります。ウェブサイトに来たお客様に最も見てもらいたい情報を、上位に持っていきましょう。
「ボックス」を意識して原稿を書く
ウェブページに載せたい情報をグループごとに整理したセクションを作りました。実際にはこのセクションの中で原稿を書いていく事になります。
原稿を書く際には、「ボックス」を意識しましょう。
ボックスとはホームページを構成する最小のコンテンツです。ボックスは、見出し・説明文・画像という3つの要素で出来ています。
関連したボックスを複数個まとめたものがセクション、セクションをコンテンツごとにまとめたものがウェブページ、そしてそのウェブページの集合体がホームページとなります。
つまり、ホームページとは大量のボックスの集まりで出来たものであり、「ホームページの原稿を書く」という事は「大量のボックスを作っていく」という作業であるとも言えます。
実際にボックスを作っていくコツを、見出し・説明文・画像の3つの要素からご説明します。
見出し
ボックスにどのようなことが書いてあるのか短く正確に伝わる見出しをつけます。
ウェブページを閲覧するお客様は、詳細な情報をいきなり読むのではなく、まず見出しから情報を取得します。
見出しだけで全体的な概要が分かり、お客様を見出しの先にある説明文に誘導できるような文章にしましょう。
説明文
説明文では見出しの事柄について詳しく説明します。
このとき、伝えたいことを先に伝えましょう。ホームページを訪れる人の大半は、文章を全ては読んでくれません。そのため、最後まで読んでくれなかったとしても最初に重要なことを伝えておくことが大事です。
短い文章で、分かりやすく伝える事ができればそれが一番です。しかし短い文が良い、長い文が悪い、ということはありません。文字数にこだわらず、お客様に適切に正確な情報が伝わることを優先しましょう。
文章で表現しにくいものについては、表やリスト、図にすると、よりお客様に伝わりやすいコンテンツとなります。伝えたい情報によって見せ方を変えてみる事も検討してみましょう。
伝えたい情報は明確だけど、どんな文章にしたらいいか分からないという場合は、原稿を作成する前に作ったコンセプトシートを再度見てみましょう。
例えば、「落ち着いた雰囲気でお客様にリラックスしてもらいたい」というコンセプトに対して、絵文字を多用した文章や、やたらと元気いっぱいな文章にしてしまったり、逆に「ワイワイできる賑やかな遊びを提供したい」というコンセプトなのに、妙に落ち着いて達観したような文章にしてしまうとコンセプトとの差異により違和感が生じます。
文章を書くときはコンセプトシートに立ち返って、「どんなショップなのか」「どんなホームページにしたいのか」「誰がターゲットなのか」コンセプトの再確認をしましょう。
画像
画像は文章で伝えにくいことを視覚で伝えることができます。
ウェブページを流し見する際に最も目が留まりやすいのも画像です。見出しや説明文などテキスト情報にきちんと関連付いた画像を指定する事で、訪問したお客様がテキストを読む取っ掛かりになってくれる事もあります。
ただし、レンタル品の説明をしているのに海の画像を掲載してもせっかくの情報が伝わりません。目的を明確にして適切な画像を選択しましょう。
また、画像に指定するのは写真だけではありません。アイコンやイラストなどボックスの内容を説明するのに適した視覚媒体を用意しましょう。
基本的には、上記3つの要素を1ボックスとして扱いましょう。しかし、全ての要素が無くてはいけない、という訳ではありません。掲載したい情報に合わせて必要な要素を選択しましょう。
また、ボックスの中でより詳しい説明をしたい場合には、入れ子状にボックスを作成してみましょう。
SEO対策はどうしたらいい?
SEOは、ホームページの検索順位にも影響するため原稿を書く上でも重要な要素です。
しかし、最初からSEOを意識した原稿を書こうとして手が止まっては元も子もありません。また、SEOを意識しすぎて本来伝えたい事からかけ離れてしまうことも少なくありません。原稿を書き始めるときは、一旦SEOの事は気にしないようにしましょう。
まず重要なのは、ホームページに訪問してくれるお客様が欲しい・見たい情報を得られることです。原稿が大方できあがってから、検索エンジンに最適化した書き方にリライトしていく、という手順を踏みましょう。
まとめ
最後にホームページの原稿の書き方について、まとめます。
1)ヒアリングシートでショップ、お客様、他社の現状を明確にする
いきなり原稿を書き始めるのではなく、まずはショップの現状把握をします
2)ヒアリングシートを元にコンセプトを決める
ホームページで何を伝えたいのか、どんなお客様に見てもらいたいか、どんなホームページにしたいか、等の方向性を決定します
3)掲載したいコンテンツをウェブページに分割する。
コンテンツの適切なページ分けは、お客様がホームページ内で必要な情報を見つけるために重要です。
4)掲載したい情報をグループ分けしてセクションを作る
ページの中で迷子にならないよう情報をグループ分けしてセクションを作ります。
5)ボックスを意識して原稿を書いていく。
ボックスは、見出し・説明文・画像の3つの要素でできています。セクションの中にボックスを作っていくイメージで掲載したい情報を書いていきましょう。
原稿は、ホームページを構成する上でも大切な要素です。制作会社は事前にヒアリングこそしますが、サービスの内容やショップのこだわりについて最も深く理解しているのはダイビングショップで働くスタッフの方々です。
ショップスタッフの方々が自身の言葉で自社の事を紹介できる原稿を作成する際に、この記事を役立てて頂ければ幸いです。
マリン事業者様向けホームページ制作プランDiving-HP
ホームページは、作って完成ではありません。
公開後も日々ショップの提供するサービスや、ターゲットとなるお客様も変わっていきます。
ショップの状態に合わせて、ホームページも更新をしていく必要があります。
古い情報が掲載されているホームページは訪問した人が混乱してしまい、ショップも本来のターゲットではないお客様が来てしまう可能性もあります。
Diving–HPでは、マリン事業者がメニューの料金変更や、スタッフの入れ替わりが多いことを考慮し、ホームページ完成後の文章や画像の更新を無料で行っています。
ホームページを制作する際も、サイトの構成や原稿ライティングについてダイビングショップを熟知したITのプロが最適なご提案をさせて頂きます。
ホームページの作成・リニューアルについて気になるマリン事業者様は、お気軽にお問い合わせください。