COLUMN for DivingShopダイビングショップ向け経営・集客コラム
【今からでも遅くない】生成AIの活用法5選を紹介!目的別AIツールも解説
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「生成AIを使いたいけど、どうすれば良いか分からない…」
「利用しているけど、もっと上手く活用したい」
生成AIを活用したいけど、まだ難しそうでできていないという方も少なくありません。
そのようなお悩みを持つ方のために、この記事では、ダイビングショップでの生成AIの活用方法、活用するためのコツと注意点、目的別生成AIツール9選について解説します。
生成AIとは?
生成AI(Generative AI)とは、文章、画像、音楽など、まるで人間が創作したかのような新しいコンテンツを生成できる人工知能のことです。従来のAIが既存のデータから答えを見つけ出すのに対し、生成AIは学習したデータをもとに、全く新しいものを生み出すことができます。
ダイビングショップにおいて生成AIを活用できる場面
ダイビングショップにおいて、生成AIを活用できる場面は5つあります。
- ①メール・ブログ・SNS・マニュアルなどの文章のライティング
- ②画像・動画の作成
- ③問い合わせ対応
- ④顧客のペルソナ作成
- ⑤経営方針・マーケティング施策などの相談(壁打ち)
それぞれ上から順に解説していきます。
①メール・ブログ・SNS・マニュアルなどの文章作成
お客さまに配信するメールやSNSの投稿、ホームページにブログや社内用マニュアルなどを生成AIが作成します。
指定した条件に応じて目的に合わせた文章を作成でき、人力による文章作成と比べて、短時間で大量の文章を作成できます。コンテンツの更新頻度を上げたり、複数の企画を同時に進められるようになります。
②画像・動画の作成
季節ごとのイベントやキャンペーンを企画した際に、それに合わせた画像や動画を作成することでプロモーションを行うことが可能です。Web広告用のクリエイティブ画像を、デザイナーに頼まずに自社で作成することができます。
③経理業務の効率化
生成AIを使えば、経理業務の効率化も簡単に行うことができます。
例えば、エクセルを使うときに発生する関数の組み方やエラーの原因など、解決まで時間のかかる問題を短縮してくれます。
また、生成AIに請求書の読み込みをさせて、エクセルに出力できるような形式に編集することもできます。
④顧客のペルソナ作成
ペルソナ作成とは、特定のお客さま層を代表する架空の人物像を作り出すことです。このペルソナ像を通じて、お客さまのニーズ、行動パターン、価値観などを深く理解し、より効果的なマーケティング戦略を立てることができます。
ペルソナについてもっと知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
見えるお客さま像!マーケティング手法「ペルソナ」を徹底解説|ダイビングショップ向け経営・集客コラム
⑤経営方針・マーケティング施策などの相談(壁打ち)
生成AIにショップが抱える経営課題やマーケティング施策を相談することで、解決策やアイデアを出してくれます。壁打ちのときは、生成AIが出してくれた回答に満足せず、「なぜこういった回答になるのか?」「私はこの点は~と思うから、他の方法で考えてほしい」と、より具体的に尋ねることで施策をより良いものへブラッシュアップさせていく姿勢が重要になります。
例えば「沖縄県のダイビングショップの口コミを分析して、上位5社をピックアップしその理由まで述べてほしい」という指示文を投げてみると、分析のポイントと理由まで表示されました。
重要視するポイントを指定すると、さらに絞り込んだ分析をしてくれます。
画像では「重視するポイントは★の平均です。」と指定。
生成AIを上手く活用するためのコツ
生成AIを活用するためのコツは大きく分けて3つです。
役割を設定する
生成AIがどのように振舞ったらよいか明らかにすることも重要です。例えば、ビジネスメールの校正であれば、入力内容の冒頭に「あなたはプロのビジネスマンです」、ブログのライティングであれば、「プロのWebライター」などとAIの役割を明確にすると良いでしょう。
指示文(プロンプト)を具体的にする
抽象的な指示ではなく、「〇〇について、箇条書きで3つのメリットを説明して」のように、具体的な指示を出すことで、より精度の高い回答を得られます。
例えば、「ダイビングショップの経費削減について」という漠然とした指示よりも、「ダイビング器材の購入経費を削減する方法を3つ提案して」のように、具体的な数値や範囲を指定すると効果的です。
ハッシュタグ(#)を活用する
指示文を区別しやすいように、各項目に#を使って区切ると、生成AIに意図が伝わりやすくなります。
(例:#命令文 #条件 #入力文 #出力文)
上記の3つを参考にChat GPTにペルソナ作成を依頼しました。
上の画像が指示文を受けたChat GPTの返答です。
望んだ回答を引き出すためには、自分の想定しているイメージをどれだけ具体的に言葉にできるかが重要になります。
ジャンル別生成AIツール9選
無料で使える「Chat GPT」「Gemini」「Microsoft Copilot(旧Bing AI)」
無料で利用できるものとして有名なのが、Chat GPT・Gemini・Microsoft Copilotの3つです。
文章作成や画像生成、アイデア出しなど幅広い活用ができます。
無料版では、利用回数や生成できる文章の長さなどに制限がある場合があります。
また、最新機能の利用には有料プランへのアップグレードが必要となることもあります。
画像生成に特化「MyEdit」「Adobe Firefly」「Canva」
画像生成に特化したAIとして、「MyEdit」「Adobe Firefly」「Canva」が挙げられます。
MyEditは、AI技術を活用した画像編集・写真加工サービスです。
特に、テキスト(プロンプト)から画像やイラストを生成する機能が注目されています。
Adobe Fireflyは、Photoshopやillustratorなどデザインツールを作成しているAdobeから提供された画像生成ツールです。
フリー素材を学習させているため、著作権に触れる心配がなく利用できます。Adobeツールを購入していない方も無料で利用することができます(回数制限あり)。
Canvaは、誰でも簡単に高品質なデザインを作成できる、世界中で人気のオンライングラフィックデザインツールです。ブラウザやアプリから利用でき、特別なデザインスキルがなくても、直感的な操作で様々なデザインを作成できます。
生成AIを使用して画像・動画生成をする「マジック生成」という機能があり、無料版では画像生成を50回、動画生成を5回使用することが可能です。
動画作成に特化「FlexClip」「Lumen5」「InVideo」
FlexClipは、初心者でも簡単に高いレベルの動画を作成できる、人気のオンライン動画編集ツールです。豊富なテンプレート(型・形式)、そしてAI機能を搭載しており、様々なシーンで活用できます。無料版の場合、商用利用はできません。
Lumen5は、AIを活用してテキストコンテンツを動画に変換することが得意な動画作成ツールです。ブログ記事、記事、プレゼンテーション資料などのテキストを入力するだけで、AIが自動的に動画を作成してくれます。ツール利用も無料で商用利用も可能です。
InVideoは豊富なテンプレート、カスタマイズ性のある動画編集ツールです。ビジネス向けのテンプレートが充実している点が特徴であり、自動動画生成機能については、Lumen5に比べて、より詳細なカスタマイズが可能となっています。
生成AIを活用するときの注意点
生成AIを活用することで、多くの業務を効率化することができますが、同時に注意しておくべき点もあります。
- 情報漏えいの危険性
- 生成情報の不確実性
- 商用利用できるか
- 導入による金銭的・時間的コスト
情報漏えいの危険性
生成AIは、社内文書や機密情報を含むデータを学習してしまう可能性があります。
そのため、適切なアクセス制御やデータセキュリティ対策を講じなければ、情報漏えいのリスクが高まります。
機密につながるデータを入力しないことが一番の対策ですが、生成AIに入力したデータを利用してほしくない場合、学習能力をオフにしましょう。生成AIの学習をオフにすると、過去の履歴の確認や、学習データを用いた最適化が行われなくなりますが、生成AIによるデータの使用を防ぐことができます。
参考として、GeminiとChat GPTの学習をオフにする手順を以下で説明します。
Chat GPT:[設定]→[データコントロール][すべての人のためにモデルを改善する]→[オフ]→[実行]
Gemini:[https://myactivity.google.com/product/gemini/]にアクセス→[Geminiアプリアクティビティ]→[オフ]
※履歴も消したい場合はアクティビティも削除を選択。
情報漏えいを防ぐために、社内利用のマニュアル作成やツールの利用研修を事前に準備しておきましょう。
生成情報の不確実性
特に情報収集や文章作成を行う際に注意してもらいたい点として、情報がすべて正しい訳ではないということが挙げられます。
非常に人間らしい説得力のある文章を出力した場合でも、内容自体が事実とまったく異なる場合もあるようです。
例として、ChatGPTとGeminiは利用する情報の収集期間が限られています。
そのため、調べた情報のダブルチェックは必ず行うようにしましょう。
商用利用ができるか
画像・動画を作成する際に気をつけてほしいのが、「商用利用ができるか」です。
利用しているツールによっては、有料プランに加入後から商用利用可能、というパターンもあります。
また、ツール自体の商用利用が許可されていたとしても、「制作したものが既存の制作物の著作権侵害に触れない場合」に限ります。生成AIを用いた画像・動画が明らかに他の著作物に似せられて制作された場合、商用利用はできません。
導入による金銭的・時間的コスト
生成AIを正式な形式で利用するまでには、多くの準備が必要です。
規模の大きいショップだと、マニュアル作成や利用ルール、社内研修や対応担当者の採用・決定、導入にあたってのシステム費用・人件費など、金銭的・時間的コストがかかってしまいます。
導入にあたって単発的なコストではなく、長い期間でコストが発生すると考慮しておくべきです。
どれくらいのコストが発生するかも、把握しつつ順を追って仕組み作りをしていきましょう
多くの生成AIツールはトライアル期間(無料お試し期間)があるので、まずは1度試してみて、利用頻度が多くなるものだけ導入することも良いでしょう。
生成AIを活用して、業務効率化を目指そう!
いかがだったでしょうか?
ダイビングショップでの生成AIの活用方法、活用するためのコツと注意点、目的別の生成AIツールについて解説しました。
生成AIの利用を考えている方は、紹介したポイントを参考に、試してみてください。
なお、導入を検討する際には、それぞれのツールの機能や特徴を比較し、自社の利用頻度に合ったものを選ぶことが重要です。