COLUMN for DivingShopダイビングショップ向け経営・集客コラム
【初心者向け】NotebookLMで業務効率化!Geminiとの違いや最新機能も解説!

INDEX
日々、膨大な資料やデータに囲まれる現代において、
「必要な情報がどこにあるかわからない」
「長文の資料の要点を素早く掴みたい」
といった課題は尽きません。
特にダイビングショップを経営している方は、主要な業務以外の部分には時間を取られたくないはずです。
そんなあなたにオススメしたいのが、Googleが提供する「NotebookLM」(ノートブック・エルエム)です。
NotebookLMは、単なる要約ツールではなく、アップロードされた資料の内容に合わせてAIが要約、分析、Q&A、アイデア生成、さらには音声解説や動画解説まで行います。
この機能によって、情報の「探す・読む・まとめる」といったプロセスを劇的に効率化することが可能です。
本記事では、NotebookLMの概要とGeminiなどの他の生成AIとの違い、最新機能の使い方や、店舗運営での具体的な活用例、そして料金プランと無料での始め方までを、徹底的に解説します。
NotebookLMとは
NotebookLMは、2023年にGoogleから発表されたAIリサーチサービスです。
2024年6月には日本語インターフェースおよび日本語ドキュメント解析に対応し、2025年5月にはモバイルアプリもリリースされています。
特徴① あなたの資料だけを知識にする「情報源の限定」
NotebookLMの最大の特徴は、AIが回答の根拠とする情報源(ソース)を、ユーザーがアップロードした資料(Googleドキュメント、指定のWebサイト、PDF、YouTube動画、音声ファイルなど)のみに限定する点にあります。
【これまでのAI】:インターネット全体の情報を学習しているので、時々、デマや間違った情報(ハルシネーション)に自信満々に答えることがありました。
【NotebookLM】:AIの知識源を、あなたがアップロードした資料だけに限定することにより、誤情報のリスクが極めて低くなります。
社内ルール、契約書、技術マニュアルなど、「資料に書かれていることが正解」となる正確性が求められる業務で、安心して利用できます。
特徴②回答の根拠(引用元)を必ず教えてくれる
AIが回答を生成する際には、「この内容は、あなたのアップロードした資料のこの部分から引用しました」というリンクを必ず表示します。
安心ポイント:ワンクリックで元の資料の該当箇所に飛べるので、AIの回答をすぐに確認(ファクトチェック)でき、ビジネスでも信頼して使えます。
特徴③ 複数の資料を横断して検索・分析できる
NotebookLMの強力な点は、一つのドキュメントだけでなく、アップロードされたすべての資料を一つの知識の塊として扱えることです。
異なるマニュアルやレポートをアップロードした場合でも、AIがその全体像を把握し、資料をまたいで情報を比較・統合した回答を生成できます。
これにより、「あの資料とこの資料で、共通しているポイントは?」といった高度な質問にも一瞬で答えられます。
「NotebookLM」と「Gemini」はどう違うの?
どちらもGoogleのAIですが、目的が全く違います。例えるなら、NotebookLMが「専門家」でGeminiなどの生成AIが「博識な司書」と言えるでしょう。
| 比較項目 | NotebookLM(専門家) | 従来の生成AI (Gemini/ChatGPT)(司書) |
| 知識の範囲 | あなたが持ち込んだ資料だけ | インターネット全体の膨大な知識 |
| 得意なこと | 資料の正確な分析、要約、構造化、深い理解 | 幅広いアイデア出し、創造的な文章、一般的な質問 |
| 信頼性 | 回答には必ず引用元が付くため、誤情報リスクが極めて低い | 知識が広範なため、確認(ファクトチェック)が必要 |
| 使い分けのヒント | NotebookLM:社内マニュアル、契約書、リサーチレポートなど、「正解」が資料の中にある場合。 | Gemini/ChatGPT:ブログ記事のタイトル案、キャッチコピー、一般的なニュースなど、ゼロからアイデアを出したい場合。 |
NotebookLMの機能
NotebookLMには、あなたの業務生産性を高めるための便利な機能がたくさん詰まっています。
どんなファイルでもAIが読み込みます
NotebookLMは、現在、以下の多様な形式のファイルを知識源としてアップロードすることが可能です。
| ファイル形式 | 説明 | 活用シーン |
| ドキュメント | PDF、Googleドキュメント、Wordファイル | 契約書、技術マニュアル、長文レポート |
| プレゼンテーション | Googleスライド | 研修資料、企画書の要約と質問 |
| ウェブサイト | 特定のURL | 競合店の規約、市場調査レポート |
| マルチメディア | YouTube動画のURL、音声ファイル(MP3など) | 社内研修動画、会議の録音データ |
特に革新的なのは、YouTube動画や音声ファイルをアップロードできる点です。AIが自動で高精度の文字起こしを行い、そのテキストを知識源とします。
これにより、動画や音声という「読むことができなかった情報」も、チャットで質問したり要約したりすることが可能になりました。
資料について質問・要約する
チャット画面では、単なる要約以上の高度な指示が可能です。
1. 高度な分析と構造化
複数の資料をアップロードしている場合、NotebookLMは資料群全体を横断的に理解し、質問に答えます。
- 比較分析:「旧ツアー規約と新ツアー規約を比較し、顧客にとって不利になった変更点のみを箇条書きで教えて。」
- 統合:「A社、B社、C社の市場調査レポートを読み、3社すべてで言及されているキーワードを抽出し、その定義をまとめて。」
- 推論:「この顧客アンケートの結果から、ダイビング器材のレンタルに関するあら化になっていない不満点を3つ推測して。」
2. 要約の視点指定
ただ要約するだけでなく、誰に向けて、どのような目的で要約するかを指定することで、必要なアウトプットを一発で得ることができます。
- 役員向け:「この四半期レポートの要点を、今後の経営戦略に直結する内容に絞って箇条書きで簡潔にまとめよ。」
- 顧客向け:「この長い契約書の内容を、中学生でも理解できるように平易な言葉で説明して。」
新しい形でアウトプットを自動生成する【Studio機能】
NotebookLMの右側のパネルに搭載されている「Studio機能」は、アップロードされた知識源を基に、資料を新しいコンテンツ形式に変換してくれる機能群です。
これは、知的生産性を飛躍的に高める最大の武器となります。
1. 音声解説 (Audio Overview)
【機能詳細と活用メリット】
アップロードした資料の主要な内容をAIが抽出・構成し、まるでプロのナレーターによるポッドキャストのような音声ファイルにして生成してくれます。
【利用手順】
資料を選び、「音声解説」のアイコンをクリックするだけ。
数分でMP3ファイルが完成します。
【メリット】
資料を「読む」時間がない時、通勤中や移動中、他の単純作業中(例:器材の清掃中)など、「耳が空いている時間」をインプットの時間に変えることができます。
長いレポートを何度も聞き流すことで、効率的な復習が可能です。
2. マインドマップ (Mind Map)
【機能詳細と活用メリット】
複雑な資料の内容やトピック間の関連性をAIが自動で解析し、視覚的なマインドマップとして出力します。
【利用手順】
資料を指定し、「マインドマップ」を生成。キーワードと関連性が図で表示されます。
【メリット】
全体像の把握: 長文で把握しにくい資料全体の骨子や構造を一目で理解できます。
関連性の発見: 異なる章やセクションに散らばっていた情報が、マインドマップ上で線で結ばれることで、新たな関連性やインサイトを発見できます。
3. フラッシュカード / テスト (Flashcards / Quizzes)
【機能詳細と活用メリット】
資料の中から重要用語、定義、手順、数字などを自動で抽出し、暗記用のクイズ形式のカードを生成します。
【利用手順】
資料を指定し、「フラッシュカード」を生成。表面に質問(例:「タンク残量の緊急時の基準値は?」)、裏面に答えが記載されたカードが生成されます。
【メリット】
効率的な学習: 資格試験の勉強や、新入社員への安全規定などの知識定着をゲーム感覚で行えます。
理解度チェック: 研修後にこの機能を使ってテストを生成すれば、指導者は手間なくスタッフの理解度をチェックできます。
4. レポート自動生成 (Report Generation)
【機能詳細と活用メリット】
アップロードされた資料の内容を基に、指定した目的に合った文章形式で情報を再構成します。
【利用手順】
資料を指定し、「レポート自動生成」を選択。「このマニュアルを基にしたよくある質問(FAQ)集を作成して」のように指示します。
【メリット】
業務資料の二次利用: 元の長文マニュアルを「概要説明資料」「新人向けエッセイ」「プレゼン資料のアウトライン」などに瞬時に変換でき、資料作成の時間を大幅に短縮します。
ダイビングショップでのNotebookLMの活用事例
NotebookLMは、単なる個人利用に留まらず、ダイビングショップなどの店舗運営やチームの業務効率化に直結する結果を生み出せます。
活用事例1:新人教育と属人化の防止
目的:新人の早期戦力化と、特定の担当者しか知らないノウハウの共有
| ステップ | 実施内容 | NotebookLMの活用方法 | メリット |
| 1. ノウハウの収集 | ベテラン従業員が口頭やメモで持っている業務手順(例:予約システムへの入力手順、器材メンテナンスのチェックリスト、経理処理の流れ)をすべてGoogleドキュメントにまとめる。 | 音声ファイル(口頭での説明)もアップロードし、文字起こしして知識源に追加。 | 属人化していた情報がテキスト化され、知識源として一箇所に集約される。 |
| 2. Q&Aボット化 | 集約した資料すべてをNotebookLMにアップロードする。 | 新人スタッフは「〇〇システムで割引を適用する方法は?」「タンクの緊急時の残圧基準値は?」とチャットで質問するだけで、AIが即座に正確に回答する。 | ベテランが何度も同じ質問に答える時間がなくなり、新人はマニュアルを探す手間が不要になる。 |
| 3. 理解度チェック | マニュアル全体を知識源に設定し、「フラッシュカード / テスト」機能を起動する。 | AIが自動で重要項目(例:緊急時の対応手順、各器材の保管温度)に関するクイズを生成。 | 新人の知識定着度を客観的かつ効率的に確認できる。 |
活用事例2:顧客対応マニュアルの即時検索と品質向上
目的:顧客からの複雑な質問に対し、誰でも一貫して正確に回答できるようにする
| ステップ | 実施内容 | NotebookLMの活用方法 | メリット |
| 1. 資料の統合 | ツアー規約、レンタル器材の仕様書、保険約款など、顧客対応に必要な資料を一冊の「ノートブック」に集約する。 | 資料はPDFでもWebサイトURLでも対応可能。 | 複数の資料に散らばっていた情報源が一つにまとまる。 |
| 2. 瞬時の質問・回答 | 顧客から「天候不良でツアーが中止になった場合のキャンセル料の規定は?」という質問が来る。 | スタッフはチャットに質問を入力する。AIは複数の資料を横断検索し、正確な引用元を明示した上で回答を生成する。 | 顧客を待たせることなく、担当者による回答のバラつき(ヒューマンエラー)がなくなり、対応品質が向上する。 |
| 3. 顧客向けFAQ作成 | ツアー規約などの資料を指定し、「レポート自動生成」で「顧客向けの分かりやすいFAQ」を作成するよう指示する。 | AIが複雑な規定を平易な言葉で再構成したFAQ集を生成。 | 事前にWebサイトや店頭でFAQを提供できるため、問い合わせ自体を削減できる。 |
活用事例3:市場調査レポートの超時短分析と戦略立案
目的:長い競合調査レポートから、必要な情報だけを抽出し、迅速に戦略を立てる
| ステップ | 実施内容 | NotebookLMの活用方法 | メリット |
| 1. 資料のアップロード | 競合A店とB店のウェブサイトURL、市場のダイビングトレンドに関するPDFレポートをノートブックに追加する。 | AIが各資料を知識源として読み込み、分析可能な状態にする。 | 読むべき資料を一箇所に集約し、資料を読み込む時間をゼロにする。 |
| 2. 比較分析の指示 | 「競合A店とB店の主要ツアー料金とキャンセルポリシーを一覧表形式で比較して。」と指示する。 | AIが複数のWebサイトやレポートから該当情報を抽出し、整理された表として出力する。 | 長いレポートを読み込む作業が不要になり、分析の時間に集中できる。 |
| 3. 戦略の視覚化 | 抽出された情報を基に、「マインドマップ」を生成する。 | A店とB店の価格帯、ターゲット層、利用器材などの関連性が図で可視化される。 | 競合との位置関係や、市場でのポジショニングを視覚的に把握し、次の戦略を立てやすくなる。 |
NotebookLMの料金プランと始め方
NotebookLMはGoogleアカウントを持っていれば無料で利用可能ですが、大規模な利用や企業での運用には有料プランが用意されています。
無料版とNotebookLM in Pro(有料版)
無料版は個人的な学習や日常的な情報整理には十分な機能を提供していますが、Pro版ではリソース制限が大幅に緩和され、大規模なリサーチや頻繁なAI活用を行うビジネスパーソンに推奨されます。
| 機能・上限 | NotebookLM(無料版) | NotebookLM in Pro(有料版) |
| 料金 | 無料 | Google AI Pro(月額2,900円前後)またはGoogle Workspace連携 |
| ノートブック作成数 | 最大100個 | 最大500個 |
| 1ノートブックあたりのソース数 | 最大50件 | 最大300件 |
| 1日のチャット質問(クエリ)数 | 最大50〜100回程度 | 最大500回 |
| 音声・動画生成回数 | 各最大3回/日 | 各最大20回/日 |
| +α機能 | なし | 出力のカスタマイズ、 チャットのみのノートブック共有機能など |
企業向けのNotebookLM Enterprise
セキュリティを万全にしたい企業や大規模組織向けには、「NotebookLM Enterprise」プランが用意されています。
このプランはGoogle Workspaceと連携させることで、VPC Service ControlsやIAMによるアクセス制御の強化、管理者向けの監査ログ確認、シングルサインオン連携などが可能になります。
これにより、企業として求められる高度なガバナンスを効かせた、安全・効率的なナレッジ管理が実現します。
Googleアカウントで始める簡単5ステップ
まずは無料版でNotebookLMを体験してみましょう。複雑な設定は一切不要です。
- ステップ1:GoogleアカウントでNotebookLMにアクセス
公式サイトにアクセスし、お持ちのGoogleアカウントでログインします。

- ステップ2:新しい「ノートブック」を作成
調べたいテーマやプロジェクトごとに、フォルダのようなものである「ノートブック」を作成します。

- ステップ3:ソース(資料)をアップロードする
AIに知識として読み込ませたいPDF、ドキュメント、URLなどを追加します。

- ステップ4:自動生成された要約を確認
資料の読み込みが終わると、AIが自動で全体の要約や質問の候補を表示してくれます。まずはこれを見て、資料の全体像を掴みましょう。

- ステップ5:チャットで質問してみる
チャットボックスに質問や指示を入力します。「この資料の要点を具体的かつ明確に教えて」のように指示するのがコツです。

NotebookLMでまずは無料で「自分だけのAI秘書」を体験しよう!
いかがだったでしょうか?
NotebookLMは、「資料を探す・読む・まとめる」という時間のかかる作業を、AIが代行してくれるツールです。特に正確性が求められるビジネスシーンにおいて、情報管理の効率と質を飛躍的に向上させます。
個人のGoogleアカウントがあれば無料で始められます。まずは、あなたのデスクにある「一番よく見るけど長すぎるマニュアル」や「分析に時間のかかる数値資料」を読み込ませて、NotebookLMの便利さを体感してみてはいかがでしょうか?
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