COLUMN for DivingShopダイビングショップ向け経営・集客コラム
今話題のSDGsとは?ダイビングショップでの取り組み方
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最近、テレビ番組やニュースで話題になっている「SDGs(エス・ディー・ジーズ)」。
「持続的な発展を」とSDGsに取り組む企業も増えてきていますが、実はSDGsに取り組むことで評判もよくなり、ビジネスチャンスが増えるメリットもあるんです。
この記事では、SDGsとは何かをわかりやすく解説し、ダイビングショップがSDGsに取り組んでいる事例やどんなメリットがあるかを具体的にご紹介します。
「持続可能な発展」というと普段の生活からかけ離れているように感じるかもしれません。でも、難しく考えなくても海のプロ・ダイビングショップだからこそできるSDGsの取り組みはあるので、この記事を参考にSDGsを取り入れてもらえたら幸いです。
SDGs(エス・ディー・ジーズ)とは
SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略語で、2015年9月に「国連持続可能な開発サミット」で採択された国際社会の目標です。
だれ一人とり残されることなく、安定して地球で暮らし続けられるように世界中の問題を解決するための目標で、国連に加盟する193か国が団結して2016年から2030年までに達成しようと取り組んでいます。
SDGsは17の大きな目標と17の目標を達成するための169のターゲットで構成されています。
17の大きな目標は以下の通りです。
1 貧困をなくそう
2 飢餓をゼロに
3 すべての人に健康と福祉を
4 質の高い教育をみんなに
5 ジェンダー平等を実現しよう
6 安全な水とトイレを世界中に
7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに
8 働きがいも経済成長も
9 産業と技術革新の基盤をつくろう
10 人や国の不平等をなくそう
11 住み続けられるまちづくりを
12 つくる責任つかう責任
13 気候変動に具体的な対策を
14 海の豊かさを守ろう
15 陸の豊かさも守ろう
16 平和と公正をすべての人に
17 パートナーシップで目標を達成しよう
SDGsで取り上げている問題には貧困やジェンダー平等などの身近なものもあります。
海の豊かさを守る目標や気候変動の問題はダイビングショップにとっても身近なものだと思います。
SDGsのロゴダウンロードなど、詳しくは国際連合広報センターへ
ダイビングで取り入れられるSDGs
先ほども見てきたように、SDGsの17の目標のうち「海の豊かさを守ろう」は海の美しさや魅力を伝えるダイビングショップにも関係のある話です。
沖縄県内のダイビングショップでも海の生態系を守るために魚へのえさやりをやめたり、海岸や海の中のゴミ拾いなどに取り組んでいるところもあります。海の中のゴミ拾いはダイバーだからこそできる取り組みだと思います。
海の生態系への配慮やゴミ拾いもSDGsの取り組みの一つです。
また、海や環境に関する目標だけでなく、ダイビング業界でも「働きがいも経済成長も」を目指す会社もあります。
ダイビング器材メーカー「日本アクアラング株式会社」は工場にソーラーパネルを設置、廃材を再利用するといった環境にやさしい取り組みのほか、従業員が働きやすいように有給休暇の取得や時短勤務、テレワークの導入など「働きがいも経済成長も」の目標に関連する取り組みも行っています。
環境に優しいダイビング・シュノーケリングの国際的なガイドライン「Green Fins(グリーン・フィンズ)」もダイビングショップが取り組めるSDGsです。
Green Finsは海の環境を守る取り組みで、世界最大のダイビング協会PADIとイギリスのリーフワード財団が協力して環境にやさしい持続可能なダイビングを支援しています。
Green Finsは東南アジアを中心に、インド洋とカリブ海でも活動していてGreen Finsのトレーニングを受けて承認されるとメンバーになれます。
メンバーは1年に1回研修を受けます。
トレーニングを受け、Green Finsのメンバーになると認定書が発行されます。メンバーはGreen FinsのホームページやSNSに掲載され、環境にやさしいダイビングを推進しているダイビングショップとして世界中に紹介されます。
沖縄では恩納村が自治体レベルでは初めてGreen Finsを導入しています。
恩納村は2018年に「サンゴの村宣言」を出し、2019年には「SDGs未来都市」に選ばれました。
恩納村のホームページではGreen Finsに取り組んでいる恩納村内のダイビングショップが紹介されています。
恩納村のホームページにはGreen Finsのわかりやすい日本語版ガイドラインなどが掲載されていますのでぜひご覧になってください。
あわせてGreen Finsのホームページもご紹介しておきます。
・恩納村ホームページ
・Green Finsのホームページ
できることからSDGsを始めてみませんか
SDGsは違う世界の話ではなく、私たちの生活にも関係のある身近な問題を解決するための取り組みです。
SDGsに取り組むと「環境に配慮しているダイビングショップ」と評価され、選ばれるお店になれます。
また、同じようにSDGsに取り組む企業とコラボして新たなビジネスチャンスが生まれるかもしれません。
行なっている活動はホームページやSNSなどで、情報を公開していくと良いでしょう。
また、SDGsに取り組むとメリットがあるのはもちろんですが、SDGsは海や環境を守り、ダイビングで生計を立てるダイバーの生活を守る取り組みでもあります。
まずは、できそうなことからSDGsを始めてみませんか。